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富士急ハイランド・コニファーフォレストへのよくある勘違いと対策

 富士急ハイランドは絶叫アトラクションの東日本の聖地として有名ですが、一方で夏場は音楽ライブやフェスの聖地でもあります。その会場となるのが『コニファーフォレスト』(または『ハイランドホール』『園内ステージ』)です。しかし、富士急ハイランドに行き慣れていないライブ・フェス参加者が頻繁に戸惑い・勘違いなどを起こしているのも事実です。

 実際、夏が近づくと、知恵袋などの質問サイトなどに同じような質問が多数投稿されています。

 そんな勘違いや、間違いを起こしやすいものをまとめました。

(2019年6月初出、2022年5月加筆修正)

 

①富士急ハイランドリゾートがある場所は...山梨県、新幹線の最寄駅は「無い」

②富士急ハイランドリゾート内のコニファーフォレストの場所

③鉄道ルート・富士急ハイランド駅から向かう場合

④ライブ・フェス目的の場合の一番オススメな行き方

 

①富士急ハイランドリゾートがある場所は...山梨県、新幹線の最寄駅は「無い」

 質問サイトで度々みかける誤解で多いのが、「静岡県の富士急ハイランドに行きたいのですが」といった投稿。地方の方には「富士山=静岡」というイメージがあるのでしょうか。特に東海道新幹線を利用しようと考えている人からの「新幹線の最寄り駅を教えて下さい」と一緒に聞かれることが多いです。

 

 コニファーフォレストのある富士急ハイランドリゾートは、山梨県の富士吉田市(および一部富士河口湖町)にあります。東海道新幹線から見ると富士山の反対側。

 最寄りの鉄道駅は富士急行線・富士急ハイランド駅です。

 この富士急行線ですがJR線との接続は、中央本線の大月駅だけです。

 

【東京方面から】

 東京方面から大月駅に向かう場合は、東京駅・新宿駅などから中央線を利用します。ただし特急を除くと大月駅まで直通で行く列車はほとんどありませんので、高尾駅や八王子駅行きなどの列車に乗り、そこから中央本線の列車に乗り継ぐ形になります(新宿駅出発の場合、高尾駅までを京王線利用にすると時間はかかりますが少し安く済みます)。

 大月駅での乗り換えは、専用の乗り換え改札を利用するのが便利です。富士急行線もSuica、PASMOなどの交通ICカードを利用できます。

 

【遠方(東海道新幹線など利用)から】

 新幹線の最寄駅というのは存在しません。もし新幹線と在来線を利用して富士急ハイランドリゾートに向かおうとすると、新横浜駅から八王子駅を経由し、中央本線・富士急行線で向かうか、あるいは一度品川駅や東京駅まで行き、そこから中央線を経由するような【すさまじく遠回り】なルートになります。

 そこで一般的に、東海道新幹線方面から富士急ハイランドリゾートに向かうためのルートとしては、新幹線駅の三島駅から高速バス(予約制)を利用する方法があります。

三島駅発高速バス案内:https://bus.fujikyu.co.jp/highway/detail/id/29

 

 高速バスの予約が満席だった場合には、新富士駅からであれば予約不要の路線バスがあります。

新富士駅発路線バス案内:https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/detail/id/7

 また、御殿場線で御殿場駅まで出ても、予約不要の路線バスがあります。

御殿場駅発路線バス案内:https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/detail/id/6

(路線バスでの、到着バス停は「富士急ハイランド駅」側になります。高速バス停ではないので注意)

 

 その他、大阪・京都・名古屋からの夜行バスや、運行日限定ですが静岡駅、清水駅からも1往復のみ運行しています(後述)

 

②富士急ハイランドリゾート内のコニファーフォレストの場所

 ライブやフェスの案内では『富士急ハイランド・コニファーフォレスト』と多く記載されています。そのため「遊園地内で開催」と誤解しやすいです。

 そのためか、質問サイトなどでは「●●ライブの参加チケットがあるのですが、入園料は別に必要なのですか?」といった質問がよくあります。

 確かに小さなイベントの場合は、富士急ハイランドの『園内ステージ』や、『ハイランドホール』で開催されることもありますが、会場が「コニファーフォレスト」となっている場合は、遊園地内ではありません。

 遊園地の西側の駐車場奥にある、冬場は本格的なスピードスケートリンクになっている場所です。

 コニファーフォレストは遊園地とは別の場所ですので、ライブ・フェスに参加する際には遊園地に入園する必要がありません。なお、ライブ会場とは別に展示イベントや物販などが、遊園地園内で併設されている場合もあります。その際は入園も必要です(下記参照)。

 

  園内エリアと「園内ステージ」「ハイランドホール」「コニファーフォレスト」の位置関係は下記の通りです。

③鉄道ルート・富士急ハイランド駅から向かう場合

 富士急行線の富士急ハイランド駅からコニファーフォレストに向かう場合、会場が遊園地の反対側にあるので、園内を通り抜けたほうが近道になります。

 富士急ハイランド遊園地は2018年の夏以降、入園無料の遊園地となりましたので、入園の際に費用は必要ありません。ただし、入園前に無料入園券を窓口で受け取り、入園口で顔写真登録を行う必要があります。

 時間帯によっては入園窓口・入園口が長蛇の列となっていることがあります。また、開園時間前、閉園時間後は通行することができません(ライブ終了時刻には、閉園後でも通行可能となる場合もあります)。

 

 下記にそれぞれの通行ルートを掲載します。

④ライブ・フェス目的の場合の一番オススメな行き方

 遠距離から来訪の方について①で、東海道方面から新幹線などを利用して訪れるルートを紹介しましたが、実は大阪などの遠距離からの場合は、もっと良い方法があります。

 それは「高速バス」です。

 遊園地目的の場合でも、富士急ハイランドに行くために便利なのがこの高速バスで、バスタ新宿・東京駅・京都大阪・名古屋などから出発する高速バスがあります。

富士急ハイランド方面高速バス案内:https://bus.fujikyu.co.jp/highway/fujisan

 

 しかし、コニファーフォレストのライブ・フェスが目的の場合で、特のそのイベント開催時刻が夕方の場合、実は帰りのバスが殆どありません(ごく一部あります)。

 

 また鉄道も東京方面に帰るルートがごくわずかあるだけです(臨時列車が無い場合、富士急ハイランド駅21:16発が、東京方面に帰れる最終電車)。

 

 このままでは、イベントの度に帰宅困難者を出しかねないような状況です。

 でもご安心下さい。ライブ・フェスイベント主催者は、予めそのことを理解していますので、通常は主催者が旅行会社と提携して、そのイベント開催日限定で日本各地から出発する「アクセスツアーバス」を用意します。

 利用する旅行会社、料金や予約方法、ツアー出発地、予約受付日などはイベントによって異なります。詳細は主催者の公式WEBサイトなどで発表になりますので、随時チェックするようにしましょう。

 

参考までに

2019年の「欅共和国」(7/5〜6)の場合は、JTBツアーが共同で、6月7日〜21日までの受付で、新宿・大阪・水戸・宇都宮・名古屋・新潟などからの出発ツアーが用意されました。

https://jtb-entertainment.net/tour/2019/keyakikyouwakoku/

2021年の「W-KEYAKI FES.2021」でもツアーが設定されました。

https://jtb-entertainment.net/tour/2021/w-keyaki/

2022年の「W-KEYAKI FES.2022」でもツアーが設定されました。

https://jtb-entertainment.net/tour/2022/w-keyaki/

 

また富士急トラベルも、様々なイベントで、アクセスツアーを用意しています

https://www.fujikyu-travel.co.jp/event/

 

 

 これらのアクセスツアーバスの一番のメリットは「帰り便出発時刻保証」でしょう。通常の高速バスですと、例えばイベント進行トラブルなどで終演時間が遅くなったとしても、予定発車時刻になるとバスは予約者がいても無慈悲に出発してしまいます。

 しかし、このアクセスバスツアーの場合は、イベント終演時刻が伸びた場合は、出発時間もそれに合わせて遅らせてくれます(といっても、終演時間を遥かに過ぎてもバスまで来なければ出発してしまいますが....)

 

 

 以上、ご参考にしていただき、皆様が無事にコニファーフォレストでのライブ・フェスイベントを楽しむことができれば幸いです。